玉串料について
神へのお供え

神に祈る。
意を伝える為にお供えをする。
我々の先人は、自らが汗をかき身体を動かし、自然の力と恵み(神様のお力)をお借りして作った農作物をお供えしてきました。
現在では、それに変わるものとして、自ら汗をかき働いて稼いだお金をお供えするようになりました。
それが初穂に代わる初穂料、玉串料です。
玉串料(初穂料)について
玉串料とは、神職の労働(変な言い方ですが)に対する報酬ではなく、
祈願者の願いを神様にお聞きいただくための神様への御供えです。
従って、お供えの金額を定めるのは本義ではありませんが、
近年「参考金額を教えて欲しい」とのお声を多くお聞きするようになりましたので、
神社社殿での御祈願の玉串料(初穂料)の金額を、平成19年から定めることと致しました。
個人でのご祈願
受付時間 | 午前9時~午後4時 随時受付(予約不要) |
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玉串料(ご祈祷料) | 通常参拝 5,000円 以上お志 特別参拝 10,000円 以上お志 (通常参拝に加えて玉串拝礼・金幣拝戴を執り行います) |
団体でのご祈願
受付時間 | 午前9時~午後4時でご予約下さい |
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玉串料(ご祈祷料) | 通常参拝 10,000円 以上お志 特別参拝 30,000円 以上お志 (通常参拝に加えて金幣拝戴を執り行います) |
玉串料の包み方
表書きは、初穂料(はつほりょう)、あるいは玉串料(たまぐしりょう)と書き、
一般的な紅白の祝儀袋や、白い無地の封筒に包みます。
進物用の包み紙や、祝儀袋・不祝儀袋の水引には蝶結び(図の左側)と結びきり(図の右側)があります。
蝶結びはその結び紐が何度も使えることから、何度あっても良い事に使用し、
結び切りは、その紐は1回しか使えないことから結婚式や葬儀の時に使います。
ただ最近は、大変に凝った結び方をしたものがお店で販売されていますので、
あくまでもご参考まで・・・
この初穂料(玉串料)は、現在ではお金をお包みするのが一般的になりました。
しかし昔は、実りの秋には神様に感謝の気持ちを込めて、
その年の最初に実った稲穂を神様に御供えしました。
野菜や果物、魚などの初物も同じで、
初穂という言葉はここから始まっています。
また玉串とは、榊の枝に白い紙を折った御幣を付けた物で、
諸祭典で行う玉串奉奠で神前に御供えする物です。
玉串料、初穂料共に、玉串や初穂の代わりに神前に御供えする料という意味で、
それぞれに意味の違いや区別は特にありません。
縁起が良いとされる数字
中国の陰陽道の影響か、古来より日本では奇数を吉数とする考え方が一般的です。
(陰陽とは別に、日本では「八」も末広がりで縁起がよい数とされます)
暦の上でも、1月1日元旦、3月3日桃の節句、5月5日端午の節句、
7月7日七夕、9月9日重陽の節句と、奇数ぞろ目の日はめでたい日となっています。
また俗なところでは、パチンコの大当たりも、
奇数のぞろ目が確率変動大フィーバーの設定となっている機種が多いと聞いております。
関係があるのかどうか定かではありませんが・・・
七五三詣りにしても奇数(陽数)の年齢。結婚のお祝いなども3万円や5万円と奇数を選ばれることが多いですね。
お供えやお祝いを包む際のご参考にして下さい。